お金のことはブラックジャックに聞け!

お金って一体何なんでしょうね?

これだけ高度資本主義が発達してくると
その傾向に反するように「お金は全てではない」とか「脱貨幣社会」とか言われるようになります。
個人的にはお金がない社会ってひとつの理想だと非常に魅力的に感じるのですが
実際に自分で仕事をするようになると世の中お金があることでうまく回ってるなあと
納得せざるを得ないこともたくさん経験します。
なんというかお金が介在する方が楽な場合が多いんですよね。

恐らくお金には決意みたいなものが含まれるからかもしれません。

言うまでもなくごく少数のお金持ちの人を除いて
普通の人がまとまった額のお金を集めるのって簡単ではありません。
ボヤーとしててもお金って貯まらないもので、家を買いたいとか旅行に行きたいとか
何かしらの目標がないと悲しいくらいに日々のことに消えて行きます。
家を買うなどの高い目標を達するには、当然ながら長期的に意思を強く持たないと難しいので
お金ってある種、決意や熱意のバロメーターでもあると思ってます。

デザインの仕事をする場合に
相手の方がどれだけ決意や熱意をもってらっしゃるかによって
こちらのモチベーションもだいぶ変わります。
まあ、それはどの仕事でも同じだと思いますが
熱意が多いと「ここはひとつがんばっていいデザインをしないとなぁ」という気持ちになります。
もちろんプロフェッショナルに仕事をしてるので
仕事を分け隔てて考えることはしないですが
それでも頭の中で気にかける度合いは変わってきます。

その相手方の熱意を判断する際のひとつの基準(あくまでひとつです)として
お金ってのがあるんですよね。
もちろんお金が全てではないですが目安にはなるというのが正直な感想です。
まとまった金額を用意してご依頼いただくと真摯に向き合って話を伺わないとと思います。
それは金額が多いからではなく、
話している空気の中に決意や熱意が混ざっているように感じるからです。

熱意の話ではよく手塚治虫の『ブラックジャック』を思い出します。
とても法外な手術料を請求する天才外科医の話です。
最初読み始めるとなんて冷酷でお金に汚い医者なんだと思いますが
だんだんとそんなに高い値段を請求する理由が解ってきます。
お金が欲しい訳でなくただ生きることへの熱意が見たいだけなんですよね。
なぜなら熱意が見えた途端に法外な値段から一転して、
笑っちゃうくらい安い金額になることも多いからです。

僕も打ち合わせの際に自分の熱意を伝えたいですし、
相手方の熱意も感じたいと思います。

ブラックジャックみたいな天才では全くないですが
とても熱意を感じるお話であれば笑っちゃうくらい安い金額で
お引き受けすることも全然やぶさかではないですから。
 
図版出典『もらい水』 ブラックジャック 秋田書店より

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