2011年1月

ビールまでの距離

プレミアムモルツの黒ってうまいですねー。さすがプレミアムモルツだなと感心しました。
プレミアムモルツが出て来た時も衝撃でしたが黒もその衝撃を裏切らないほどうまいと思います。

って何の話かと言いますと、ビールの飲み方についてです。
みなさんはどういうグラスに注いで飲んでますか?
僕は長年DURALEX社のPICARDIEというグラスを使いビールを飲んでいたのですが
最近ちょっと浮気をしていくつか他のも試しています。

その結果、あることに気付きました。
ガラスの厚みは薄い方が美味しく感じるってことです。
ビールジョッキが厚手なので
薄い方向は考えたことがなかったですが
どうやらそのほうが美味しく感じるようです。
それは想像するにビールの情報量が増えるからなんじゃないかと・・・。

食べ物に触れることで情報のインプットが増え、
美味しく感じる事例は多いと思います。
例えばおにぎりって箸より手で食べた方が美味しいですよね。
カレーも——実際にやったことありますが——
インド人がやるように手で食べる方が美味しいです。
手からの情報が+αされることで味って変化するものなのです。

ビールも然りでグラスが薄いと「冷たさ」という情報がより伝わり、
美味しく感じるのだと思います。

ただ重要なのはやみくもに情報量が増えればいいわけではないという点でしょうか。
そこにはやはりちょうどいい量というのが存在して、
熱いほうじ茶なんかは厚手の陶器からじんわりと伝わってくるくらいが丁度いいでしょうし、
かき氷を素手で食べても、冷たすぎるだけで全然美味しくないと思います。

ビールひとつとっても本場ドイツで長時間に渡って飲む場合は
蓋付きの厚手の陶器に入れて飲むことからも、
気候、時代、環境によって情報の受け取り方が変わってくるってことがわかります。
その情報量の受け取り方の差異を食文化と呼ぶのでしょう。

えー、ビールを素手ですくって飲んでも当然美味しくはないでしょうね。
しかしどこかの国の食文化ではそういうのもあるのかな。いや、ないな。

南アルプス

この南アルプスを何度見たことか。長野県飯田市に行ってきました。
今春にオープンする複合施設のプレゼンです。
すごく寒いかなと思ったのですが、そんなに東京と変わらないですね。

デザインは好評をいただきました。
現在お付き合いしている社長さんはプレゼンの反応が
ダイレクトに帰ってくることが嬉しいです。
人によっては「問題ないんじゃないでしょうか」とか
「・・・・・」(反応なし、汗)とかもあるので
素直に感情を伝えていただける方は作り手としてやりがいを感じます。
また好評だったからか集まったみなさんより
プレゼン終了時に拍手をもらったことも嬉しかったなあ。

とりあえず大きなプレゼンが終わったことで
ホッと胸を撫でおろしてます。またジョギング始めようっと。

授賞式

昨日パッケージデザイン大賞の授賞式に行ってきました。
パッケージデザイン大賞ではノミネートの通知だけを事前に行い、
実際に何の賞を受賞するかはその後の授賞式で発表になります。
ノミネートされていたのは一連の「寺岡有機農場のパッケージ」でした。

授賞式ではカテゴリー別に銅→銀→金と読み上げ、最後に大賞の発表です。
なので後に名前を呼ばれるほど良い賞をいただくことができます。
受賞者の方々は自分は実際どれくらいの賞が妥当か?と頭の中で想像しつつ、
「あれっ、そんなに早く名前を呼ばれるのか」とか
「意外と遅い。健闘してるなあ」などとかなりドキドキしながら待つことになります。

結論から言いますと今年はCI、VI部門で「金賞」をいただくことができました。
関係者の方々、並びに応援・ご協力いただいたみなさまに深く感謝いたします。

「しかしまあ賞なんてどうでもいい、実力が全てだと思う。
賞が欲しくてデザインしてるわけじゃない」
と言い切れればカッコいいですが
いただけると励みになるし、嬉しいものですね。
特に僕の場合はメジャーな仕事はあまりしてなくて
地方の仕事を目立たずにこっそりやってる感じなので
こういう風に人々の支持を得られることは
自分の向かってる方向の確認ができる貴重な機会でもあります。

応援してくださったみなさまありがとうございました。

明けましておめでとうございます

昨年はいろいろと暗いニュースが多かったですが
お正月が晴れ晴れとした気持ちのいい天気だったので
気分一掃して新しいピカピカな心持ちで進んでいけそうです。
お正月ってあんまり意味が無いなあと思ったりもするのですが
こういう風に新たに気持ちを切り替えるためにあるんですね。

日々デザインの仕事をしていると、バランスの悪さを感じることがよくあります。
ここで言うバランスとは自分のバランス感覚ではなく(まあそれもありますが)、
頭と身体のバランスです。
デザイナーという職業は日頃とにかく身体を使いません。
いちばん身体を使うと言えばプレゼン前の徹夜くらいですが
それはどちらかと言えば計画性や段取りの問題でしょう。
根本的に農業や漁業に従事する人とは違いますので。

昨今、世の中の仕事って細分化されてしまったので
職業によって偏りが出てしまうのは避けられないことかもしれませんが
デザインにおける身体感覚っていうのはとても重要だと思っています。

と言うのは機械生産のデザインばかりに囲まれていると
居心地の悪さを感じることはないでしょうか。
機械でつくられたものって精度が高いのでとてもきれいに仕上がる一方、
生活にそういうものが多くなると
無機質でノイズがない人口都市に住むみたいに
だんだんと精神を疲弊させる気がしています。
一方、人が手でつくるものってどこかブレがあるので
温もりとも言うべき身体感覚を感じることができます。

現在ではデザインする場合、コンピュータが普及しているので
驚くほどの精度の中で作業が可能になりました。
昔は定規でいちいち引いていた線もマウスでピピッと一瞬でできてしまう。
もちろんこの精度って悪いことばかりではなく、
身体感覚ばかりの世界から必然的に生まれて来たのだと思います。
体験したことがないのでわかりませんが
身体感覚ばかりの世界でも疲れちゃうんでしょうね。

なので両極に走るのではなく、バランスをうまくとりたいなあというのが
今年の目標であります。
そのためにも頭で考えてるだけでは駄目で
意識的に身体を使うことを考えないといけないですね。
いい身体をつくることがいい身体感覚を生むのでしょうし、
まあ、なにより身体を動かすと健康になりますからね。

しかし「身体を使う/動かす」っていうのも極めて凡庸な目標だなあ。
やはり一般論ていうのは馬鹿に出来ない。

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