2015年1月

今年の抱負

みなさま、あらためまして明けましておめでとうございます。
本年もみなさまにとって良き一年でありますように。

さて年始はいつも抱負を語ることにしていますので、
ちょっと遅くなりましたが、今年もなにかそのようなことを述べたいと思います。

昨年頃から「受動的⇔能動的」ということを考えるようになりました。

デザイナーの普段の仕事はほとんど依頼されることから始まります。
「こういう問題があるんだけど」とご依頼主から相談されて、
「それではこうやって解決しましょう」と
グラフィック的に応えるのがデザイナーの基本的な役割です。
相談されて初めて、世の中にはいろんな問題があるんだと気付くことも多いですし、
逆に言えば問題があったとしても、依頼があるまで知らない状態を許しているとも言えます。
デザイナーは医者に例えられることが多いと思いますが
医者も同じように患者を診るまで、個別にどういう病状を抱えているかわかりません。

もちろんお付き合いしていく中で、依頼されている案件だけでは解決しないと分かると、
こちらから提案させていただくこともありますが、
それも大きくは依頼されているという中での話です。
この状態はいい悪いではなく、職業が持っている属性だと思います。
(営業職の属性は反対に能動的ってことですね)

受動的な職種の場合、依頼→了承という流れで進み、依頼に応えられれば仕事は終了です。
その流れ自体は、とても大事だと思うのですが、
依頼に応えるだけだと、どんなにおススメの案があったとしても、
他の案を選ばれてしまう可能性があります。
まあ当然ですよね。依頼された案件は自分のものではないのですから。

でなにが言いたいかとい申しますと
受動的な仕事ばかりし続けると自発性がだんだんと
希薄になることがあるのではないでしょうか。
受け身でいることはデザイナーにとって重要である反面、
(受け身の強さというか、依頼された案件を自分のもののように大事にお預かりして、
ご依頼主のもとにお戻しすることはデザイナーにとって大事な資質だと思うので)
興味や好奇心までも受動的になってしまい、自分が本来持っている純粋な意味での欲求が
わからなくなる可能性もある気がします。

なので今年から少し能動的な割合を増やしてみて、
依頼される以外の仕事に取り組んでみようと考えています。
「国境なき医師団」のようにと言うと、ちょっとかっこよすぎますが、
デザイナーが社会になにができるか少し考えたいと思います。

転がるだけで地雷を起爆できる「マインカフォン」は
アフガニスタン出身の若いデザイナーの発案によるものですが
これも依頼される関係性では生まれなかったかもしれません。

自分の興味も「美しくてかっこいい」デザインから少し離れつつあるようです。

 

羊年

羊450g600

本年もよろしくお願いいたします。

すいせい
代表
樋口賢太郎

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